寝たはずなのに眠い原因はコレ?

前夜、しっかりと睡眠をとったはずなのに、昼間、職場や学校で急に強い眠気に襲われてしまい、会議や試験といった絶対に眠ってはいけない場でも眠り込んでしてしまう人がいる。

仕事や学業に悪影響が出るばかりか、転倒や交通事故などを引き起こす危険もあるから、ひどい場合は検査を受けるようにするべきだ。

この状態の大きな原因のひとつには、「睡眠時無呼吸症候群」という病気が考えられる。

特に肥満体型の人に多く見られ、眠ると気道が塞がって呼吸が止ってしまい、深く眠ることができないため睡眠不足になって、昼間に眠気が出てしまうのだ。

この病気は高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病を伴うことも多く、放置してはいけない。

この病気にかかった人は、いびきをかくことが多いが、急にいびきが聞こえなくなり、その後、突然大きないびきをかく特徴がある。

いびきのリズムが乱れる人は要注意だと言える。

また、「ナルコレプシー」という、夜にぐっすり眠っていても昼間に強い眠気に襲われてしまう病気もある。

この病は「居眠り病」とも呼ばれている。

夜にちゃんと寝ているはずなのに耐えきれないほどの眠気に襲われて、急に発作的に眠ってしまい、30分程度すればスッキリと目覚めることが多い。

この病気の原因は、覚醒作用のある神経伝達物質「オレキシン」を脳内部で作れなくなることだとされている。

自分でこのような症状に心当たりがあるなら、病院の睡眠外来などで検査や治療を受けるのがよいだろう。